1969

EPITAPH/KING CRIMSON/FROM THE COURT OF CRIMSON KING
(FRIPP-MCDONALD-LAKE-GILES-SINFIELD)
 「この曲、大好きだったら」この曲を欠かすことはできない。この曲を中学三年生の3月13日、1979年のこと。曇り空だった公立高校入試が終わって、自分が長年行きつけだったレコード屋で買って帰って、自分の家のステレオで鳴らしたときに体中に鳥肌が立ったのをおぼえている。もしもこの曲をあの時、聞かなかったら、その後何百万円もかけてもLP、CDも買うことがなかっただろうけど、自分の考え方まで音楽からもらったものに影響されていることを考えると、とてもありがたい曲なのかもしれない。

 とにかく、まずはメロトロンの音である。なんだこの音は!!あの狂おしい音、頭の中をぐちゃぐちゃにしてくれた。この曲のこともあって、自分にとってクリムゾンは最初はイアン マクドナルドであった。そして、ヴォーカル。この曲を聞く前に「展覧会の絵」を聞いていたので、グレッグ レイクのことは知っていたがここでの情熱にあふれた深い声。そして、不思議な言葉でなんか心に残るシンフィールドの詩。とてつもないジャイルスのパーカッション。とにかく圧倒的である。フリップは、・・・?
 
 アビーロードを一位から引きずりおろした。といわれる、クリムゾンの最重要作のひとつであり、プログレだけでなくブリティシュロックの代表作のひとつであろう。このアルバムが出たことで、多くのフォロワーが出ている(いまだに・・。アネクドテンは好き!)ことからも影響力はものすごいものがある。
 また、この曲をライブでしているなんてずっと信じられなかったが、数年前に出た音源では、見事なライブ演奏が残されている。この音源が出たときは涙を流して喜んだものである。(これと、ジェネシスのアーカイヴ!)
この曲については、自分にとって神聖なものなので、冷静に考えることができない。

また、この曲はとても罪深くて、フリップがその後、この曲の入ったアルバムを乗り越えるために自分に「訓練」を課し続けなければいけないことからもわかる。
 自分が年取ってしまったときでも、この曲は聞き続けるだろうし、棺おけに入れてほしいものだ。そのときにやっと題名と一つになれるのかもしれない。
(2001年2月10日)

HOT BURRITO #1/
THE FLYING BURRITO BROS
/
FROM
THE GILDED PALACE OF SIN
(C.ETHRIDGE-G.PARSONS)
カントリーロックの第一作といわれるバーズの「ロデオの恋人」の後に、バンドを飛び出したグラム パーソンズが結成したバンド。カントリーロックの初期の名盤とされる。その中の一曲。このグラムパーソンズにインスパイアーされて、ローリングストーンズは、名曲のワイルドホーセズを作ったそうだが、それも頷けるような名曲ばかりである。
 この曲は、バンドのベースのクリスエスリッジとパーソンズの共作であるが、パーソンズの美しく切ない声が最大限に生かされた曲である。エルビスコステロも「I'M YOUR TOY」という題名でカバーしている。グレン フレイにも歌い方とか影響を与えているようだ。スニーキー ピート クレイナウの切ないペダルスティールギターがとてもいい。
(2000年12月9日)

もとのページに戻る